2015年4月11日放送 『新井英一の世界vol.308』・・・拾得ライブ2


4月と言えば年度初めです、この春から生活がガラッと変わった方、いらっしゃいますか?慣れない環境ってかなり疲れるものですが、パワーみなぎっている時は、慣れないことが楽しい最中かもしれませんね。私事では、環境の変化と言えば、一番の思い出は何と言っても、高校を卒業後、就職のために京都に出てきた時のことです。会社の寮生活とは言え、親元を離れて自由になれると喜んでおりましたが、現実は・厳しい研修や・詰め込み教育の毎日で、今までなんて自由だったんだろうと思ったこと覚えています。皆様も似たようなご経験をされていることでしょう、その頃の自分を懐かしいと思うか、あるいは遠い別人のように感じるか…、私は後者ですが、皆様はいかがでしょうか。

 さて、今の私は、仕事と私生活、半々ぐらいの、ちょうどバランスの良い生活を送っていると思います。先週は仕事を早く切り上げて、そぼ降る雨の中、兵庫県の夙川という所へ行ってきました。JRの駅名だと「さくら夙川」というぐらい、この街は桜が美しいことで有名なんですってね。夙川に行った目的は、駅のすぐそばのイタリアンレストランで、現在、知人のアート作品を展示中とのことで、京都から友人と食事も兼ねて観に行ったのですが、せっかくだからとお花見もついでにしてきました。川を挟んだ桜並木、間に流れる川の水面スレスレまでたわわに咲き乱れた姿も見事でしたが、樹齢どれぐらいでしょう、ここまで立派も珍しい、見上げて思わず歓声をあげたほどの松の木も1本、桜に混じっていて、たくましさとはかなさの組み合わせはため息ものでした。雨のお花見と言うと、ロマンチックに思われるでしょうが、実際は花見を始めた途端、どしゃ降り(笑)。水かさが多く、流れの速い川は一面ピンク色です、散った花びらに水が染まっているようでした。

 一緒だった、この友人とはラジオを通して知り合い、同い年ということも手伝ってか、今ではいろんな話をする仲となりました。いつも穏やかで人望の厚い彼に、いつだったか、「アリラン峠」って何なのかと質問したことがあります。すると、「韓国の人は、辛いことも嬉しいことも同等と考える。辛いことだけじゃなく、嬉しいことも同じように、乗り越えるもの、それがアリラン峠と僕は思ってる」、そんな答えをくれました。この時から私は「アリラン峠」という言葉がとても好きになりました。今週も先週に引き続き、京都・拾得ライブから、本日は2曲をお送り致します。ライブでは必ず唄うのに、この曲をここで流すのは1年に1回、あるかないかですね、久しぶりにお聴きいただきましょう、作詞・作曲・唄・新井英一。『出船』、続いて、『清河への道』。

今週の曲紹介
『出船』 (アルバム「エイジアン・パラム」より)
『清河への道』 (アルバム「果てなき航路」より)

放送時間17分

『新井英一の世界vol.308』の再放送は、4月13日(月)午後3時〜、4月14日(火)夕方6時30分〜です。