2016年5月28日放送 『新井英一の世界vol.360』

 5月最後の放送です。毎日暑いですねえ〜、外に出るとムッとするような熱を感じます。今週・友人のひとりがジュネーブに出発しました。スイスと言えばハイジの山を連想し、涼しいだろうなぁなんて思っていますが、実際はどうなんでしょうね(笑)。旅程は1週間で、スペインまで回るそうです。仕事とは言え、うらやましい…、私もどこか出かけたいと考えたところで、全然現実味がありません。当分ムリムリ・・・せめて・友人の帰りを待って、土産話を肴に、スペインワインを呑み交わそう、今はそれを楽しみにしています。

 さて、スペインと言えば、新井英一も今頃スペインのどこかを歩いているはずです。先週申しましたように、彼は1ヶ月間の巡礼の旅に出かけました、66歳の記念だそうです。ホントは去年の、65歳に行きたかったそうですが、行けなかったので今年、ぞろ目の記念にと笑っていました(笑)。この巡礼の旅は、新井英一ひとりではなく、夫婦で歩くそうです。何年か前この旅の話をライブでしていた時、「もし行きたいと言ったら、一緒に連れて行く」と言っていました。徒歩800kmの道のりは自分一人でも大変でしょうに二人だなんて。夫婦ってそこまでセットなんだろうか…?、結婚したことのない私には、そこらへんの感覚がわかりません。しかし、先日、新井英一がふと漏らした言葉にひじょうに納得致しました。「これから先、夫婦の会話に、あの時は、と、共通の話題が沢山あるといいと思って」。確かに、苦労が多ければ、あとで笑うことも多そうな…、実り豊かな素敵な旅になることを祈っています。

 では、音楽に参りましょう。今週も引き続き、京都・アンデパンダンライブからの選曲です。ライブで全国を回る新井英一にとって、旅は日常ですが、人生のカギとなる旅もいくつかしています。その内のひとつが二十歳過ぎに行ったアメリカです。目的はとにかく行くこと、後はなるようになる、無謀さも若さの特権とばかり、存在そのものが輝いています。今まで普通に聴いていた曲ですが、今回のライブで、彼の人生の時計を巻き戻すような感覚で聴き、唄が、当時の情熱が、より光って聴こえました。皆様の人生にも思い当たること多しと思います、お聴き下さい。唄・新井英一。『ぶらじる丸最終航路』続いて、『NewYorkへの旅』。

今週の曲紹介
『ぶらじる丸最終航路』 (「アルカンタラの月」より)
『NewYorkへの旅』 (「NewYorkへの旅」より)

放送時間17分

『新井英一の世界vol.360』の再放送は、5月30日(月)午後3時〜、5月31日(火)夕方6時15分〜です。