2014年11月15日放送 『新井英一の世界vol.287』

みなさん、こんにちは。「FM797ライブ!新井英一の世界」、私マサミがお届け致します。この番組では、ブルースシンガー・新井英一の唄の世界を毎週この時間にじっくり味わっていただこうと思っております。先週末、高知に行ってきました。元は一人で行く予定が、大阪の友人が声を掛けてくれ、車に同乗させてくれました。目的は言うまでもありません、新井英一ライブです。生き甲斐は大袈裟でも、毎月どこかしら行く、そのために頑張るをずっと繰り返してきた私としては、ここ2カ月のブランクは、ただ時間が過ぎるだけの、味気ない夜の連続でした。久しぶりのライブ、しかも場所は、一度行ってみたかった高知です。数日前からウキウキソワソワ、まさに遠足前夜の園児でした(笑)。

 出発から5時間、道中、場所によっては激しかった雨も・高知に着く頃はすっかり上がり、手ぶらで街を歩ける解放感を喜びました。高知の街は想像と違っていました。土佐と言えば、酒豪で豪快なイメージですから、建物もドンと大きく、頼もしい造りだと思い込んでいたんです。それが意外にこじんまりしており、強烈なものも特に目に飛び込んで来ません。ただ、街に漂う一種独特の空気、その正体が何なのか知りたくて、時折り歩を休めてはじっと感覚を澄ませていました。考えてみたら、そんなことをさせる街もそう多くはありませんよね(笑)。

 ライブ会場は、街の中心でも、喧騒という言葉が不似合いな、石畳の小道の一角にありました。エレベーターが開くと、広いステージは白黒チェッカーのタイル貼り、客席には赤いビニールの大きなソファといぶし銀のようなミラーボール…。実際にあったのかなかったのか、空間にモヤがかかって見えました。ここも街中と同じく、自分は一体何を感じとっているのか、妙に気になりました。開演時間が近づくにつれ、人が増え、最後は席を離れるのも億劫になりました。グループでワイワイやる人、カウンターでグラスを傾ける人、高知は4年ぶりと言った新井英一を、皆それぞれのスタイルで歓迎していました。では、この夜から2曲お届け致します、お楽しみ下さい。唄・新井英一‥‥

今週の曲紹介
『シャングリラ』
『俺様ソング』 (いずれもアルバムなし)

放送時間14分


この回の再放送は終了しています。