ハロウィ〜ンな夜のBBQパーティ!  東山三条

 以前チラッと紹介しましたが、月イチペースで開催されている『アンデパンダン・キネマナイト』。…京都でカフェバーといえばまずはここの「カフェアンデパンダン」、そのVIPルームで有志が集まり、お酒や食事をとりながら映画を観るというシンプルな内容です。最初は「はじめまして」の人たちも、1年も経つと、大した話はしなくとも妙な連帯感が生まれてくるものです。先週のキネマナイトで声を掛けられたのが、「週末バーベキューするけど来ない?」、うわぁ〜い、行く行く〜♪  


 御幸町三条の「同時代ギャラリー」と、ここ、東山三条の画廊「JARFO(ジャルフォ)」と二手に分かれて同時開催している『立体造形』展(11月1日で終了)。大勢のアーチストが出展しているのですが、その中から、今夜はそれぞれのギャラリーが選抜したアーチストを発表し、奨励金を授与する、そのためのパーティだそうです。のちほど「同時代〜」のアーチスト、スタッフが合流します。現在18時、まずはBBQの準備に炭おこしから…。ホント、日が暮れるのが早くなりましたねぇ。

少しずつ人が集まってきましたが、BBQはまだまだ準備中。この女性アーチストはオーストリア出身ですが、世界のいろんな国を住み回っているとのこと。京都には2週間前にやってきて12月までの2ヶ月半暮らすと言っていました。「京都は初めてですか?」と訊いたら「19年間行き来している」んですって。彼女の自由さが羨ましい。

 アペリチフはもう始まっています。口に放り込んだ途端、美味しさに驚いたのが、このサラミ。オーナーにどこの店で買ったのか尋ねてガックリ、本場イタリアの持ち込みだって…。行きつけのレストランがイタリアフェアをしていて、特別に仕入れたものだとか。悲しんでる私にオーナー、感心そうに「それにしても味の違い、わかるんやなぁ」…わかりますよ、サラミは私の大好物だもん。すると、この貴重なサラミを大量に取って、「うまい!」とパクパク食べてる子供発見(なんで子供がいるんだ?)。「こらっ、ボク、サラミじゃなくてパンを食べなさい!」「パンいらんッ!」

たっぷりのお肉と野菜が用意されていますが、人が増えるたび、差し入れも増えていきます。炭火でこんがり焼けたフランクフルト、美味しかったぁ!

キムチにエゴマの葉と韓国スタイルの食べ方もちゃんと用意されて気が効いてる♪ 銀色の丸い玉はアルミホイルに包まれたじゃが芋。炭に入れてじっくり焼きます。丸ごとのにんにくも。

京都美山から届いた鹿肉はシンプルに塩コショーで、九条まで買いに行ったというテッチャンと牛バラは完璧なタレに漬けこんであって、そのままいただきます。国籍、年齢問わず、人はどんどん増えて行きます。

住宅街の一角のBBQ風景っぽくご紹介しておりますが、実は東山三条ど真ん中。目の前は市バスの停留所。観光客に通勤帰り、人通りの激しい時間帯です、匂いだけかがされていい迷惑ですよね(笑)。

アメリカからのお客ではありません、「同時代ギャラリー」出展のアーチスト達が次々に到着。私にとっては彼らはキネマナイトの仲間です。アーチストとして見るのは初めて♪


メンバーも揃ったので、表彰式を始めましょうと、BBQを中断して中に入りました。

「おめでとう!」金一封を受け取る銅版画のヤマゲンイワオさんです。後で皆からたかられてました(笑)。それにしてもアーチストって、いる所にはわんさかいるもんですね。今夜ここにいた中でアートとは縁のない生活送っているのは、私とこの子だけ。

この明るい女性もアーチスト。現在開催している『神戸ビエンナーレ』の出展者です。いくら今夜はハロウィンといえ、このギョッとする特殊メイクで神戸から電車でやってきたそうです。驚くべきはこのメイク、施したのは高校生ですって!近くで見てもメイクとは思えない技術でしたよ。私、我ながらヌケてると思う時たまにある。この女性との最初の会話。「あらぁ〜、素敵なチョーカーされてますねぇ♪」「いや、あの、チョーカーじゃなくて…傷です、ホンモノです」「あっ、ホンマや。痛くないんですか?血出てますよ、汁も」「う…、これ、特殊メイクなんです」「えーッ!すごい〜〜」。ニブイやつと思っただろな…

若者たちはまだまだ食欲旺盛です。ソースに漬けこんだ鶏肉を焼き始め、とろとろに焼けたカマンベールにパンを浸してチーズフォンデユ、ホクホクのじゃが芋ににんにく…宴は終わりません。

帰るまでずっと人だと思ってた(笑)。ものすごい存在感。これももちろんアート作品です。

この画廊のオーナーとは以前から面識はありましたが、今年8月、韓国・安東の旅でご一緒してからぐっと仲良くなりました。今も会う度、安東の話で盛り上がります。ホントに楽しい4日間でした。

そろそろ12時半近く、パーティは一旦お開きに。これから木屋町に繰り出すのですが、風邪気味の私はここでお別れ。渋谷に比べると京都はおとなしすぎだけどハロウィンの仮装をした人もチラホラで、夜はまだこれから!の街を眺めながら帰りました。いい夜でした♪