韓国のお豆腐と私の朝食・・・安東・韓国

 お昼回って到着した釜山空港で1時間ばかりバス待ちとのこと。お腹も空いてるし、昼食をとろうと一人で動きました。ところが空港内、ハンバーガーショップかドーナッツ屋、もしくはコンビニ(『7イレブン』)しか見当たらず。初めての食事がこんなのぉ??私はゆっくり椅子に座って、ご飯がついたナントカ定食が食べたいんだ!…でもないものはしょうがない。最初に入ったバーガーショップは高過ぎて、メニュー見ただけでスゴスゴと出てきました。信じられます?ハンバーガーが最低800円だって!ハンバーガーですよ、ハンバーガー定食じゃなく。ウォンは大切に使いませうということで、次入ったのがコンビニ。韓国版コンビニ弁当も興味ないこともないですが、私はゆっくりテーブルで食べたいの。キムチなどずら〜り並べてもらってね♪ 残るはドーナツ屋。甘いのイヤだなぁと思っていたら、よく見るとトルティーヤなんかも売ってあるじゃない。小さく質素とは言え、テーブルで食べられるし、何より安い、コーヒーも100円♪…300円のトルティーヤ(意外と小さかった)と、「1000ウォンのコーヒーひとつ」と言ったら、セットで注文すると飲み物は1000ウォン「引き」になるという意味らしい、なんだ、期待させといて突き落とされた感じ。結局、コーヒー代とで6000ウォン払って、韓国ではコーヒーは極力飲まないことを誓った私でした。

 ここは安東です。というわけで、何が何でも夜はちゃんとしたものが食べたかった。まずホテルにチェックインしてから、皆で近所に食べに行きました。行き当たりばったりで入ったのは、豆腐料理を看板に掲げているお店…らしい。豆腐が好きだと言う人の気が知れない私ですが、お腹空き過ぎてもう何でも良かったので、文句言わずに入りました。店構えは、一見「ダイジョーブかあ?」という印象なのですが(笑)、結果はとっても気に入ったのです!

 もっとマシな写真を撮れば良かったと反省してますが、とりあえず説明します。中央3つ、赤いプラスチックのチープなレンゲを置いているのが、その豆腐料理です。右の白いのが塩味。そうだ、豆腐は日本のもののように四角い形を保ってません。食感はふわふわじゃなくボソッとしてますが、粗っぽい印象はありません。そう作られてる、といった感じです。真ん中のは何だったっけなぁ、チゲ風?でも辛くはなかったです。私が一番気に入ったのは、左端。これも赤いですが、こっちは味噌。少々塩気が強いですが、発酵臭もどことなく感じ、私が「ふにゃ〜あ」と骨抜きになる味です(笑)。これらメインが来るまでは、副菜なんて言っていいんでしょうか、韓国特有のゴージャスなおかずでお酒をいただいておりました。この写真の中で、ものすごーーーーく、一番気に入ったのは、手前の『塩鯖』です。これは安東名物なんですって。塩鯖とは言っても、塩、全然きつくない、それより、すごい旨みに目を見開きました! なんと、腐る一歩手前まで置いておき、それから塩漬けにするという調理法だそうです。だからアミノ酸がすごく豊富なんですってね。この夜から私は「塩鯖〜、塩鯖ぁ〜」、塩鯖の魅力にとり憑かれることになるのです(笑)。白っぽく膨張して映ってるのは、ポテトサラダ。日本のポテサラと大差はないけど、こっちは(この店は?)ちょっと甘めの味付け。味よりこのなめらかさは一体なんなんだろうの疑問で一杯でした。それにしても、現地のマッコリはフルーティです、ペットボトルの安酒で私は十分。美味しくて楽しい、それが何より!

このお店の朝の姿。朝食やってます。塩鯖定食出してくれるのかしらん、それとも豆腐定食??? 


 豆腐屋の真向かいにあるのがこのお店。現地の友人、イムさんおすすめのお店です。「いろんなクッパがありますけど、朝から牛肉とかは重いでしょう?だから、もやしクッパがいいと思います」…日本語が上手なので有り難いけど、シマッタ、もやしクッパをハングルで何と言うか訊くのを忘れた!6時半から店の前をウロチョロしてましたが、次から次、人が入って行きます。ホントに人気の店なんだ…それなら、日本語メニューはともかく、プラ模型か、写真ぐらい掲げといてよ!

 勇気をふりしぼって、1時間後、ようやく店内に入りました。店は満杯で、店の主人らしき人が「こっちの座敷に行くか?」とか何とか言ったけど、イヤだと首を振って、テーブル席に強引に相席。おじさん指さして、同じものをくれと合図…今思うと、おじさんじゃなく食べてる物を指すべきだったなぁ(笑)。

はい、これがイムさんお勧めの、もやしクッパです!どうです、豪華でしょ〜〜〜! 店のおかみさん(でも食べながらチラッと思った。もしかして、私より若いかも???)が食べ方を教えてくれました。「ご飯はまず(手前の)取り皿に引き上げるの。好きなように副菜と合わせて食べなさい、で、スープはスープとして飲むのよ」…と言ってたんでしょうが、その時の私には通じませんでした。「取り皿だってことぐらい私にだってわかりますよ」、ひと匙、ふた匙、スープと共に取り分けて上品に食べてました。なんだ、こんなゴーカイに食べるのか!と知ったのは、通い続けた最後の日でした。なんて食べっぷり!めっちゃ美味しそう!!!

 私が大好きな韓国名物、副菜で〜す!朝からキムチ?全然ヘーキ、3日間通って、全日ほぼ完食してました。毎日同じ副菜が嬉しいんですよ。カクテキ、白菜のキムチ、厚揚げっぽいけど、これが韓国のお豆腐ですね、ネギとヤムニョン醤がからませてありました。小さな器には「海老の塩辛」みたいなもの。「好みでクッパにからめてね!」とおかみさん、指さして言ってたけど(きっとそう言ってる!笑)、美味しいことは美味しいけど、私にはクッパそのものでジャストの味でした。一番気に入ったのは、手前のグリーン、名付けて「サンチュのヤンニョン醤がらめ」!もう、これがめちゃめちゃ美味だったのです!特筆すべき味なんかではなく、その存在が美味そのものって感じ、わかります???私にとっては、クッパよりサンチュがメインでした。朝起きるとね、あれ食べたぁ〜いって思うんですよ。それを味わうにはあの主張のないクッパでないとダメ。それぐらい、この朝定食、何でもない美味しさなんです!!!!あ、そうそう、お値段は500円の5000ウォンです。他のクッパは存じませんよ、もやしクッパです。

「これがこの店の名物やねん!この店しかないねんで!」…京都から一緒に行った、私の友達Kさん力説のおススメは、『モジュ』。てっきりモズクが韓国訛りで「モジュ」だと思いきや、全然関係ありませんでした。見かけはイカの塩辛のドロドロ液体版に見えますが(笑)、飲んで爽やか、ずばり、ヤクルトです。薄い氷が入っているところも喉越し良く味わえます。「二日酔いにええねん」…Kさんもイムさんも、そして私も「モジュ」には助けてもらいました。『モジュ』は単品オーダーで、1000ウォン、つまり100円です。

派手さはありませんが、味はしっかり美味しい、安東の食レポート、まだまだ続きます♪