2015年6月6日放送 『新井英一の世界vol.316』・・・京都アンデパンダンライブ3

 先日ロフトに行ったら、カラフルなレイングッズが店頭に並んでいました。とりわけ、全体をキャンバスに見立てて、青空に白い雲がかかれた雨合羽が印象的でした。不思議と雨が待ち遠しくなる青空で、見ているだけで楽しいんです。触発されて、傘を1本、新調致しました。

 さて、先月行われた新井英一・京都アンデパンダンライブより、本日はオリジナルをピックアップ致しました。たいていのライブは、オリジナルとカバー半々ぐらいで構成されています。カバーは、黒人ブルースにシャンソンポルトガルのファドもあれば、ハワイアンに民謡etc,…、要は彼が好きな歌で、様々な人生模様を唄い上げます。一方、オリジナルは、新井英一の実体験や人生哲学で、彼の目が視点になっているものが圧倒的です。

 何年ぐらい前でしょう、ほんの数年前です、それまでの私は断然カバー派で、歌の中でいろんな人の人生に触れることを楽しんでいました。ある時、聴き慣れたはずのオリジナルがやけに心に入り込んでくることに気づきました。ついこないだまで何とも思わなかったフレーズに頷いてる自分がいるんです。そういうことが徐々に増え、「新井英一が主役のオリジナルは、自分が主役でもあったんだ」、歌が変わったんじゃなく、自分が変わったと気づき、最近はオリジナルを聴くのが楽しみです。私もまだまだ新井英一の唄の良さを知ったばかりですネ(笑)。では、まずは2曲をお聴き下さい。『君に夢の歌を』続いて『道玄坂』。
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 ライブ終了後、CD売り場にいたら、一人の男性がやって来ました。「俺とっさにメモした。『今更変われない』…この歌のCDどれ?」。思わず「これ」と指差してましたが、多分間違いないでしょう(笑)。本日はこの曲でお別れ致します。感銘を与える新井英一もステキですが、今なおそんな感性を持ったこの男性はもっとステキです。お聴き下さい、唄・新井英一。『ジプシー』。次週もまたお会いしましょう。

今週の曲紹介
『君に夢の歌を』(アルバム「果てなき航路」より)
道玄坂』 (アルバム「眠る人」より)
『ジプシー』 (アルバム「果てなき航路」より)

放送時間20分

『新井英一の世界vol.316』の再放送は、6月8日(月)午後3時〜、6月9日(火)夕方6時30分〜です。