第36回『ティアレ』ワイン試飲会・・・ボルドー地方

 みなさん、おはよーございます。昨夜また飲食してきました。1週間かけて、やっと500g痩せたと思ったら外食なんですよね、その連続・・・結局いまだ変動なし(ノ_-。) 全てダイエットする前に入れてた約束なので、もちろんキャンセルなんて致しません。ま、いいか、楽しもう!同じ食べるなら思いっきり楽しんで食べた方が身になります・・・あんまりなってほしくないけど(ノ∀`;) ・・・というわけで、今回はフレンチ。日頃からお世話になっている『カーヴ・ド・エビナ』主催のワイン試飲会が、恒例の『フレンチキュイジーヌティアレ』さんで開催されました。その模様を写真と共にご報告いたします!


現在6時半過ぎ。御幸町周辺はいろんな飲食のお店が沢山あります。もうワイワイやっている人、これから店に向かう人・・・素敵な夜の幕開けです。

試飲会は7時開始です。いつもギリギリに到着するので、今回は早目に来たら、誰も来てませんでした。おとなしく待機。

やがて席が埋まり始めた頃、アペリティフに出してくれたのがこちら。今回のリストにはない『フルロン・ブリュット・ロゼ』。ブリュットすなわち発泡酒です。カーヴ・ド・エビナに置いてある発泡酒は、泡のきめがとても細かく、キリッと辛口、でも味が優しいんですよね。しかも、このブリュット、サヴォワ地方のものなんですって。サヴォワ!?珍しいなぁ。海老名氏曰く、このロゼはどんな料理にも合う。お値段1680円。「5本ちょーだい!」。今度我が家でパーティやるから、それ用に買い求めました。

さて、お料理が運ばれてきました(お腹ペコペコ〜(´ρ`))。「うにとアブールガのフラン」。アブールガとは、ニシンの卵ですって。キャビアよりもっと粒が小さいのですが、ユニークな塩味をしっかり主張しております。温かくて茶碗蒸しのようなフランに、うにの濃厚さが絡み、アブールガの塩味がいいアクセントに。とても美味しいので、ひとサジごと、ゆっくりゆっくりいただきました。あ〜、フルロンと合うよ〜〜♪

「魚介とお野菜のポタージュ」。チャウダーなのですが、チャウダーほど味は濃くしてありません。ティアレさんのスープやポタージュはとても優しく軽く作ってあるので、スープがメニューに入っても、ここで満腹になることはありません。

さ、試飲会らしくなって参りました。「B1」地下ではありませんよ(笑)、ボルドー1という意味です。1ということは2があるということですね。飲み比べのようです。私の腕が悪くて、透明っぽく写ってますが、実際はもっと茶色に近い黄色です。まず最初に香りを嗅ぎますが、その時の香りはアロマといい、お料理をいただいている間にワインも開き、味も香りも変わってきます。その時の香りをブーケと言うそうです。あ、そうだ、海老名氏よりメッセージがあります。ワインをグラスに注いだ時、空気を含ませるためにグルグルとグラスを回しますが「乱暴にやらないで」とのこと。せっかくのアロマが飛んでいってしまうのでしょう、あくまで優しく、ネ!

B1のワインがこちら(グラスが空なのは飲んでしまったから・笑)。『'99Ch.Thiuly Quvee Francis Courselle(ティウリィ・キュヴェ・フランシ・クルセル)』・・・色もそうですが、香りは貴腐ワインに似ています。ただし味は貴腐よりはもっともっと軽く、香りの広がりはそれほどありません。

こちらが海老名さんオススメの『'97Clos Floridene SEC』。SEC(セック)とあるだけにキリリとした辛口です。同じボルドーの白でも先ほどのクルセルとは全然違います。最初一口飲んだ時は、辛口過ぎると思ったのですが、アロマからブーケへの移り変わりはこっちの方が驚きでした。段々味が柔らかくなってきて、まさに変化するワインです。

で、その二つの白ワインに合わせたお料理が「舌びらめと車海老のボンファム、ベルモット」。店のオーナー、マダム橋本に「料理にボンファムとついたものがよくありますが、どういう意味ですか?」と伺いました。ボンファムとは「家庭的な」という意味と「貴婦人風」という、全然違った二つの意味があり、こちらは、貴婦人風。訳の分からない物体に写っておりますが、上にチョコンとのっかっているのは薄焼きにしたパイ。一番下は車えびのムースです。またこのソースが美味しい!私は、このソースにはクルセルの白ワインの方が合うと思いましたけど、海老名さんはフロリデーヌの辛口を絶賛でした。

さて、次はお肉です。このルビー色、見てください!これは、「'96Ch.Barde Haut(シャトーバルドオー)」ACSaint Emilion Grand Cru(サンテミリオングランクリュ)。早速アロマを嗅いで、海老名氏に「これ、いい!」と目を輝かせて言ったら「よう覚えときや」(無理ッ!)

この赤ワインと一緒にいただくのは、「牛かいのみのステーキ・ソースボルドレーズ」。“かいのみ”とは、ロースとフィレの間の部位らしいです。私は初めて聞きました。バルドオーとこのお料理のコンビネーション、素晴らしかった!です。唸りながらいただきました。

海老名さんはワインのグッズをいろいろ持っていらっしゃいます。見てお分かりの通り、ワインの温度計。この赤は16℃。赤はこのぐらいの温度でいただくのが適しているそう。ちなみに白は、半分の8℃が適温だとか。「これ、ちょーだい」と言ったら、ひっこめられてしまいました(笑)。

デザートのお時間です。再び汚く写っておりますが、実際はとっても可愛く美しい盛り合わせで〜す。ここ「ティアレ」さんのデザートは、私、大好き。この日は「カヌレ」。いっときカヌレがブームになった時がございましたでしょ?そんなに美味しいものなら・・・と私もトライしたことが何度かありましたが、一度も美味しいと思ったことがありませんでした・・・が、あはっ、ティアレのカヌレは美味しい!いくらだって食べられます。売って欲しいわぁ〜♪そうそう、スプーンに載っているのは、カシスジャムです。一番先にこれをいただきました。すると海老名さんが「このジャムは今日飲んだどのワインに似てますか?」。私は咄嗟に「赤!」。味より色で判断しただけです。で、今日いただいたワインを思い出しながら、じっくり考えて再び「セック!」「違う!」。正解は、やはり赤のバルドオーでした。「この赤ワインは、カシスの香りが特徴です」。へ〜え、全然覚えてないわ(笑)。キャンディは海老名さんからのプレゼントです、ティアレのデザートに飴はないと思います(笑)。私、すごく気に入ってしまいました。おそらく過去食べたキャンディの中で最高の味だと思うなぁ。残念ながら日本では売っておりません。あまりに「美味しい」を連発していたら、周りの人が自分の分をくれました、ラッキ〜♪

デザートと共にいただいたのは、私の大好きな貴腐ワイン『'04Sauternes“Cuvee Dexception(ソーテルヌ・キュヴェ・デセプシオン)』。ワインの甘口は私は好みませんが、ソーテルヌとマデラだけは特別です。唸るほど美味しいです。このソーテルヌも、ついでに買おうかなと思いましたが、ちょっと待てよ・・・これは以前飲んだソーテルヌよりも軽いんですよね。何か欲しくなる味です。私は家で食事をした後はデザートはとりません。「フォアグラと一緒に食べたらええ」と海老名さんは仰いましたが、フォアグラもいただきません(笑)。「マデラにするわ、前買ったの全部飲んだし」。明日配達してくれるので、またご覧に入れますが、「カーヴ・ド・エビナ」の10年もののマデラ、すごく美味しいんですよ。もっと年季の入ったのもあるそうですが、値段的に私は10年モノで充分です。この日、海老名氏から試飲会に出席した全員に贈られたあるモノと一緒にいただきます。こちらも次回お目にかけます。

さっきいただいたカシスジャムです。この間行ったフランスで海老名さんが買ってきたものだそう。私、この人たち、インド人だと思い込んでました(笑)。

ボケてしまいましたが・・・。京都No1のソムリエが“こんな感じ”なんて軽い表現でいいんですかぁ?(笑)

〆のコーヒー。カップがこの日は海の絵柄になっておりました。いい感じのブルーです。

「ティアレ」のオーナー夫人・マダム橋本と右が海老名さん。この人気レストラン「ティアレ」は、お料理はもちろんですが、色のセンスが抜群にいいです。食器から備品に至るまで、微妙な色遣いのオンパレード。マダムの洋服の色の組み合わせがまたいいんです、この日本でよくまぁこんな微妙な色を見つけられるなぁって惚れ惚れします。行かれた方、目を皿のようにして、ぜひ全部をチェックしてみてください、いろんなヒントがあることでしょう。皆さん、ご馳走様でしたぁ!!!