新井英一2014年ファイナルライブ・関西 サンセットホール・大阪南港ATC

 みなさん、あけましておめでとーございます、…ダラダラしてたらホント、明けてしまいました。高知&加古川から書き始めてましたが、一体いつの話してるんだろ…ええい!と年始の挨拶に入れ替えた、あ〜もったいなぁ…。11月に比べれば、クリスマスなんて昨日同然。まずは大阪ファイナルから参りま〜す。…と、その前に、リニューアル後の当ブログ、他のページは良いのですが、長文には向きません。よみづらい。よければ、画面、125%に拡大してみて下さい、だいぶ読みやすくなると思います、ついでに内容も読みやすくなればいいんだけど、それはムリ。


 12月22日現在。ここは大阪南港ATC、アジアントレードセンターだったかな。ここ、私、昨日も来た(笑)。朝5時まで呑んだ後、友人にお願いして、ドライブ兼下見に来たんです、なかなかタフでしょ?(¬_,¬)b。着いてビックリ、大きいビルとは予想してたけど、なんだこれ〜〜大き過ぎ!「サンセットホールはどこですかぁ〜」と尋ね歩くだけでも結構疲れました。おかげで今日はスイスイ到着。…うわっ、まだリハーサル中でした。しかも透明ガラスで丸見え。終わるまでどっか行ってよ…「あ、その前に」…混雑するといけないので撮っておいたポスター。今知った、ピーナツより小粒ですが、まちがいなく新井英一さんです。隠し撮りするつもりなかったんだけど。

きれい…でも、私、高いのニガテなんです。ライブ中、ビルがポキッと折れたりしたらドーシヨーッ!!! いろんなことを考えてしまう。建物なんか、ぜんぶ平屋でいいと思います!

 本日はこれで幕開け、『オホーツクの舟唄』。この唄すごく好きでしょっちゅう思い出してるせいか、久しぶりの気が全然しない。とは言え、最初聴いた時からずっと変わらないと思っていたこの唄の風景も、徐々に変化してるんだなぁとこの夜、再認識。前は私、この雪の中、あっち見たりこっち見たり、ウロウロ歩く自分の足どりを感じていました。今はそれはありません。だって見に行く必要ないもの、1枚1枚の絵が目の前にドカン!、氷化した雪の粒が見えるで距離感わかります?…目だけじゃないですよ、絵がここまで近いと、聞こえる音が増えてきます。もしかしたら目より耳の方がこの光景を楽しんでるかもしれない。そして聞こえれば聞こえるほど閉ざされた冬に深く入りこんでいくんです。そのせいでしょうか、今回はいつにもまして春の訪れを歓びました。懐かしさまで覚える人の声、生まれたての緑ってこんななのかな、前見てたのより透明で薄い色。すべてを包み込むような柔らかい太陽、書きようのないものも含めて、これらの画面がパパパッと集まり、一瞬むせそうになった。やがて場面はクライマックスへ。今日は直前、「血潮」という言葉が入ってました。その時は「ん?」ぐらいでしたが、漁師達に「オーーー!!!」、私も夢中で声援送ってる時(ここ、毎度のことながらゾックゾクする)、この言葉がよみがえってきた、まさに今じゃないか!そう思ったら余計カァーッとなった。そこに重なる別画面はバシャバシャ跳ねる銀色の大群です。その力、その重量感、漁師達に見合ってると、食い入るように見てました。パーフェクト!もう、サイコーッ!ヽ(≧▽≦)ノ

 お次はなんですかねぇ♪…ドッヒャ〜。『惜別の唄』。なんで、こう来るのよ…。手にまだ残ってる前曲の興奮、どう処理すりゃいいのと思ったのも束の間、、また声に私の気は奪われました。…この唄、いつも同じこと思うんです。空と、その下に広がる家の屋根屋根…。主人公の目にはこの空、おそらく曇ってないと思うのですが、私の目には無彩色です。そして家の屋根屋根も、実際はもっと表情があるはずなのに、黒く、無音。色があるのに色がなく、音はあるのに何も聞こえない、私を悲しくさせる原因はこれでしょうね。唄の中、唯一、色彩を持つ少女。濃くも鮮やかなそれら色彩は私に慰みを与えてくれるけど、同時に色のない空と町を強調する。しんどい…早く私を明るい所へ戻して欲しい。

 あ〜、終わった…じゃないや、始まりました!今宵にカンパ〜イ!(▽´ )ツ 今夜はとっても嬉しいです。なぜってライブだからですよ。昨日はここ、誰もいなかった、当たり前だけど。今日はみんないる、私もいる、それがとにかく嬉しいのです。さ〜、思いっきり聴くぞぉ!

 『雪に書く恋文』。どうも最近これを聴くと涙が出るのです。いや昔からそうですが、涙の理由が異なります。変化に気づいたのは先月です、高知でこの曲、唄われました。…あれ?私、何で泣いてるんだろ?…そう思ってトーゼンね。何にもないんです、いつもの純白の画面もその上の濃く青い空も、それどころか私自身、何の感情もない、なのになんで勝手に涙が出てくるんだろう…。でもこの時は久々のライブです、感極まってるんだろうと片付けかけたけど、それならどうして、それ相応の感情がないんだろう、不思議でした。で、今日。…まただ…また勝手に涙が出てる。あっ!この感触もだ!‥実はあの時、画面も感情もありませんでしたが、身体というか、腕と肩辺りに妙なモゾモゾが、ほんのかすかぁ〜でしたが、あったんです。私、何を感じてるのか絶対知りたい!、声の中、ぐぐッ!と奥深く入りました。…この感じ…そう、どこかで、なんとなく…えっと…そうだ、間違いない。この主人公、今、飛んでるんですよ。まるでここだけ切り取ったみたい、今だけは、ろくでもない人生でも犬猫にも劣る自分でもない、この人、彼自身だ。男の心臓の鼓動と、そのエネルギーを作ってる新井英一の、ほとばしる声のひと粒ひと粒。それが消えない限り、この人、そうしていられるんだから、「お願い!!」、夢中でそう叫んでました。


 …深呼吸するにはちょうどいいですね、『ドックオブザベイ』。軽く聴いてました。ふと、「ん?今、何て言った?」…どうして今まで何にも思わなかったんだろ。2000マイルも移動したというのに、「何も変わらない」…。あとで電卓はじいたら、2000マイルって3200キロなんですってね、ほとんどピンと来ないけど、相当遠いんでしょう。何かを変えたくて大きな行動したんでしょうに、まるでそれを期待してたかのように何も変わらないなんて、どういう意味だろう。ちょっと興味湧いてきました。

 ガラッと変わって、『サンライズサンセット』。私には2度目になるこの曲、前回聴いた時(よーく覚えてます)と今回はまた違った味わいがありました。珍しいわね、まずは、目より私の手が先に反応しました、感触です。触れるのもつい躊躇するほど、無垢で不安定な、細さと柔らかさです。指先にほんの少しだけ力を入れると、その小さな弾力は、私の中にたまらない愛しさと勇気を充満させます。しばらくするとそれは、2歳ぐらいでしょうか、小さな女の子に姿を作っていきました。女の子が成長するに連れ、画面には父親の目が重なり、しまいは、そのまなざしだけに入れ替わりました。「♪陽は昇り、また沈み♪」。紅くゆらめくこの大きな太陽、昇る時と沈む時とでは、ほんの微妙な差ですが、私には重さが異なって映ります。昇る時の太陽は、ためらいがないですね、まるで誰もに平等と言ってるみたい。でも沈む時は…、太陽に先ほどの父親の目が重なりました。そこにはいろんな時代があったんだろうな、私にそう思わせたのは、ゆっくり沈む日もあれば重そうだっだりと、重量が様々だったからです。でも太陽はどの時代も変わらず燃えていました。

 「コンコンチキチキ」♪…口でリズムをとる新井英一に、あなたの耳にはそんな風に聴こえるのですかと驚きました、『オールオブミー』。「ノリのいいのやろうか」と言われ、なんだ、1部ももうしまいかと現実に戻された( ̄Д ̄)。十分ノッてるんですけどぉ〜。…テンション上げられるかな…今日は上げたり下げたり、忙しいですなあ。会場にはさっそく手拍子が鳴り、私も加わったけど周りと合わず、やめた…。頭ン中、まだ太陽昇ってる。これ、無理やり引きずりおろせってか?なかなか切り替えが難しく、曲の前半はぼ〜ッ。終わりまでムリかなと思いきや、「♪俺のハートは、メロメロさ♪」 思わず口をついてしまった、「カワユイ!♪♪」ヽ(〃v〃)ノ。あ、のれた(笑)。反応したのは私だけではないようです。すっかり心を預けて、前列の人に寄りかかり、二人で笑顔いっぱいの人、嬉しい歓声あげる人…、客席のこんな姿見てたら、ライブって大人の、ステキな遊びだなあ♪って思いました。今ここでこうしていることがたまらなく嬉しかった…ホントに嬉しかったです。

 休憩タイム。…ここ、だだっ広くて移動するだけでも大変…。飲みたいけどセーブするって決めたんだ…あと1杯だけにしとこう♪…隣の席が帰ってこない、どこ行ったぁ、始まるよ〜。

 2部のオープニングは、『それぞれの人生』。ふと気づいて、えらく考え込んでしまった。…みんな、どんな苦しみや悲しみを抱えてるんだろう。自分ではどうしようもなく、受け入れるしかないこと…私もこれからそうなるだろう。その時は、唄、どんな風に聴こえるんだろう。でもそればかり考えてました。

 毎月ライブに行くことをモットーにしてる私ですが、昨年後半は2ヵ月ぽっかり穴があいた。しかも予約をキャンセルでしたからね、悔しかったぁ…。「仕方ないでしょ、ムリなんだから」「自分で納得してそうしたんでしょ?」「永遠じゃない、また行けるんだから」…私がどれだけ優しい言葉をかけても、(lll`Д´lll)キィーーーッ!、自分がここまで聞き分けないとは思わなかった。これ以上続くとヒネクレ者になると、決心した高知行きでしたが、2ヵ月のブランクもそう悪いばかりではないと思った、『命の響き』。私、この唄、どんだけ聴いてるか。でも、勘違いしてました。私、新井英一が自らのことを唄ってる歌だと思ってたんです。「過去を悔まず、明日を恐れず〜♪」…久しぶりに聴いて、あまりにあっさり認めた、私のことやん…。ついでに、もひとつ認めました。勘違いもしてません、わざと目をそらしてました。ブランクって人を素直にさせることもあるんですね。仕方ない、認めたならば。直視するしかないですね、そこから始まるんだ…いやだけど。

 『流れ星』。まずは加古川で聴いた時のことを書いときたい。よかったんですよ、とても。あの日は足で聴いてたも同然、曲の間じゅう、膝から下にかすかな揺れを感じていました。不安定な状態で聴いてますとね、自分自身も含めて、私が身を置いてるこの場所は、瞬間の連続と、たまたまの重なりで成り立ってる世界に思えたんです。繋がりもない、だから欲しいかも。そんなことをぼんやり考えてると、目に映る光景がやたらと大きく感じて、生きてることは漂ってることかもって思ったんだったよなぁ。…で、今日。今日は私の足、しっかりしてました。しっかりし過ぎてたかな、今回は夜空が私の周りを回ってた(笑)。大パノラマで圧巻でしたよ。でもやっぱりそうだなと、前回感じたことを思い出していました。

 あ〜、よかった、今日はないのかと思ってた、『元気』♪ 「元気を出してるかいーッ!」(* ̄▽ ̄)ノオーッ…、目を閉じて聴いていました。そう聴こえたのか、実際そうだったのか、新井英一の唄声、笑っているようでした。そしたらまた、ここにいない人カワイソウ、すっごく楽しいのに!(ずっとそればかり言ってるでしょ、だってそう思ってたんだもん)嬉しさに気を取られてたその時です、「空を見てみろよお!」、うわあっ、ビックリしたッ!…目の前、新井英一が立ってて、乱暴にグイ!と私の手を引っ張ったんです、ポカンとしてる私に、今度は上を指差した。見上げたら、真っ白いモクモクとした雲が真っ青な空を突き上げていた…これ、映像です(妄想じゃないよ・笑)。本人はちゃんとステージにいらっしゃいました。あはは、急にびっくりした。笑った私に、何層にも重なった白の迫力がよみがえってきた。…普段歩いてる時、なにげに空を見上げることが増えてきました。そして思う。面白いよなあ、「空を見てみろよ、流れるあの雲を♪」そう唄ってるんだから、空は穏やかなはずなのに、見るのはいつも個性が強いのばっかり。しゃあないよな、実際そう聞こえるんだから♪

 …ダメだ、直前のMC、また笑いのツボにはまってしまった。本人は大マジメなんだろうけど可笑しいの。…くだらんと言われそうですが、実は今回の感想、ここまで時間がやたらとかかったのは、この時の話を書いてたからです。…喋ってたこと、ちゃんと覚えてるのに書けない。やめとこうかと思ったけど、それもできない…だって、この後の唄に繋がるもんで、状況説明しなきゃいけないだろうと。短く簡単な話なんですよ、でもそれが書けない。丸々2週間は毎晩書き直した、で、気づいた。そうか、書けないのは、話にしまりがないからだと。思い出した、私は、そのしまりのなさに笑ったんだった。そりゃ書きようがないわ、というわけで、夏の二の舞、あやうく聴き逃しそうになった『エイジアンパラぁ〜ム!』。ヘラヘラ崩れる顔を思いっきりぶるッ!と震った 。…頭を切り替えるため、しばらくボー。‥‥そこに、「女達の掛け声♪」…力強い声と同時にむき出しの茶色い地面が現れ、ハッと目が覚めた。次に私の目は、大地に垂直、大きく高い声に導かれた先には、ぬけるような青空があった。気持ちいい!、こういうのが楽しいんだよなぁ〜♪、また無防備になってたようです。…ビュッ!!!…アッ!、いきなり私の右側から突風が。手でさえぎろうとするも、風はあまりに強い。痛ッ、風に混じって石も当たってきた…なかなか芸が細かいと内心思った(笑)。唄であること、私が一番わかってますよ、でも意識とかけ離れたところで、予想もしない体験ができるのが、新井英一の唄の面白いところ。小石混じりのエイジアンパラム、私の右側に今も残ってま〜す。

 『清河への道』。高知で聴いて以来、耳にこびりついてる音があるんです。特別じゃない、誰もがよく知ってる音。品よくは何て言うんだろ、「しこたま」乗り継いだバスもようやく最後、降りる時の、ステップを踏んだ時の音です。ハッとした、え?何??、今の何だった!?…接触の悪い電球みたい、何かがパッと浮かんではすぐ消える、その繰り返し。

 アンコールは、ピアノで『ホワイトクリスマス』。すっかり忘れてた。クリスマスはめちゃめちゃ覚えてるんだけど、今日がクリスマス前だということを忘れてたのです。感想、ここでは書きません。えらい尻すぼみですが、大阪ファイナルの感想を終わります。さ、次はスペースオルタね。急ぐので失礼します。これから思い出さなきゃ、ヒェ〜ッ